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武藤順子の「一生青春」

チョコレートは心臓にいい?


チョコレートお好きですか?
わたし、ときどき無性に食べたくなります!
女性は、心が傷つくと甘いものを食べて即座に癒され
お酒のしめに甘いものを注文して、スッキリするのです。

その甘いもの代表のチョコレートに朗報! パチパチ

「チョコレートをよく食べる人は心血管系の病気になりにくい」

正確に言うと、1日1.7から7.5gチョコを食べてる人は
心血管系の病気になる危険性が30%ダウンするんだって。

このブログの読者は
心血管系の病気の人 少ないような気がしますが・・・

この情報は
British Medical Journalという格式のたかーーい雑誌の論文が出所

昔から不思議に思っていました、この手の話

驚くほどのピンポイントの関係があばかれ
テキトーな調査してんじゃないの~
って気がしてました。

もしかして、チョコレート業界が大金をつぎ込んで
「実は、チョコレートに有利なデータを出してもらいたい」
なんて、ダークな取引をしている、とか(笑)

そういうことが本当にあるかどうかは知らないけれど・・・

この手の「〇〇は〇〇にいい的データ」は
「疫学調査」という手法で得ることができます。
チョコレートに関しては、4000以上の論文からデータを集め
雑多な情報の中のチョコレートに関するまともなデータを取り出して
「何か面白い関係はないのか?」とデカが嗅ぎまわるのであります。

デカとは、つまり統計処理のこと
やはり、統計に強いとですね
串刺し的横断的にデータが読めて
大づかみに色々なものの関係が把握できる。

疫学調査はこれまで沢山データがあって
「コーヒーを1日1杯以上飲む人は、肝臓ガンで死ぬ危険率が、飲まない人の半分」
などコーヒー好きが喜ぶ情報があったり

「1日2~3杯の赤ワインを飲むとさまざまな病気による死亡率が3割減る」
という、アバウトな結論のものがあったり(さまざまな病気ってなんだ?)

静岡の掛川市というピンポイントのデータで
「がんの死亡率の低さは、男性では2位、女性では1位と共にダントツに低い」
という"やっぱりお茶はカラダにいいのね"的なデータがあったりする。

おそるべし、疫学調査の説得力

チョコは、言ってみればカカオのフラバノールがいいわけだから(たぶん)
純ココアを水で溶いて飲むのが本当はいいのかも(やりたくないけど)

ちなみに1.7から7.5gっていうのは板チョコのひとかけら(15分の1)

フランス人の心筋梗塞が低いのはワインのおかげみたいに言われてるけど
日本人の心筋梗塞はもともと、ずっと少ない
ほんとは、ワインより日本酒のほうがいいんじゃない?
日本酒好きな私は、ひそかに疑いの目を長期にわたり向けている。

とにかく疫学調査は
石ころの中から宝石を見つけるがごとく
面白いのでした。


武藤順子の「一生青春」


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プロフィール

武藤順子

武藤順子さん
博士(体育科学)、薬剤師(東京理科大学)。
製薬会社などで働き、医薬翻訳者として独立。メーカーの申請資料、ドクターの論文などの翻訳をする。現在スポーツ医科系大学院の博士課程研究生。脳・運動・ストレス・肥満などの研究を行う。株式会社ビーフィジカルの代表として講演、執筆、エージングマネージメントセミナー講師などとして活動。主な翻訳物:ライフサイエンス選書「米国最新治験事情—臨床研究者の成功までの道のり」。
所属学会:日本体力医学会、日本肥満学会、臨床栄養学会
運動と脳とキレイを科学する女性研究者のブログ武藤順子オフィシャルサイトB-PHYSICAL